veryとreallyの違いを解説!自然な使い分けとvery muchの使い方
「It's very cold today」と「It's really cold today」。どちらも文法的には正しい英語です。ただ、ネイティブスピーカーが日常会話で選ぶのは、たいてい後者のほうです。では、veryはもう使わなくてよいのでしょうか。
そんなことはありません。この記事では、veryとreallyの違いを「意味の強さ」ではなく「どんな場面で使うか」という角度から整理します。動詞を強めるときの言い方や、日本語から直訳したときに起こりやすい間違いもあわせて取り上げます。
veryとreally、それぞれの性格
very
形容詞や副詞の前に置いて、その程度を強める、いちばん基本的な言葉です。
"The exam was very difficult."(試験はとても難しかったです)
"She speaks very quickly."(彼女はとても速く話します)
ニュアンス:veryには落ち着いた、ややあらたまった響きがあります。ビジネスメールやレポート、スピーチなど、書き言葉やきちんとした場面で好んで使われる言葉です。会話で使っても不自然ではありませんが、ていねいで少し距離のある印象になります。
動詞を強めるなら "very much"
veryは動詞を直接強めることができません。「とても好きです」をそのまま英語にしようとすると、ここでつまずきます。
"I liked the film very much."(その映画がとても気に入りました)
"Thank you very much for your help."(手伝っていただき、本当にありがとうございます)
very muchは文の終わりに置きます。ややあらたまった言い方で、Thank you very muchのような決まった形でもよく使われる表現です。
really
会話でいちばんよく耳にする強調語です。veryと同じく形容詞の前に置けますが、使える範囲はveryより広くなります。
"The exam was really difficult."(試験はとても難しかったです)
"I really like this song."(この曲が本当に好きです)
"He really wants to come."(彼はとても来たがっています)
ニュアンス:reallyはくだけた、気持ちのこもった響きです。友人との会話ではこちらのほうが自然に聞こえます。同じ内容でも、reallyを使うと話し手の気持ちがよりはっきり伝わります。形容詞だけでなく動詞も強められるため、一語で幅広く使えるのが強みです。
一語で使える "Really?"
相手の話に驚いたとき、"Really?"(本当に?)と返すだけで受け答えが成り立ちます。veryにこの使い方はありません。
否定文での語順
reallyを置く位置によって、伝わる気持ちが変わります。ここは気づきにくいところです。
"I don't really like it."(あまり好きではありません)
"I really don't like it."(本当に嫌いです)
前者はやわらかい否定、後者ははっきりした否定。同じ3語でも、順番ひとつで印象が入れ替わります。
ひと目でわかる使い分け
・日常会話ではreally、書き言葉やあらたまった場面ではvery
・形容詞を強めるだけなら、どちらを使っても問題ありません
・動詞を強めるならreally、または文末のvery much
・驚きの返事に単独で使えるのはreallyだけ
veryとreallyは、どちらが強いかという違いではありません。どちらも正しい英語で、選ぶ基準は話し言葉か書き言葉かにあります。
ほかの強調表現
会話でくだけた感じを出したいとき
"I'm so tired."(本当に疲れました)
"The food was pretty good."(料理はなかなかおいしかったです)
soは気持ちをそのまま出したいときに、prettyは「思っていたよりは」というひかえめな強調に使います。
あらたまった場面
"The situation is extremely serious."(状況は極めて深刻です)
"It is highly unlikely."(その可能性は非常に低いです)
extremelyとhighlyは、文章やニュースでよく見かける言葉です。会話で使うと、少し大げさに響くことがあります。
「とても」では足りないとき
"The view was absolutely stunning."(景色は本当に見事でした)
"I totally agree."(まったく同感です)
amazingやfreezingのように、それ自体で強い意味を持つ形容詞には、veryがうまく合いません。この点は強調形容詞についての記事でくわしく取り上げています。
なぜ大切か
veryとreallyの選び方で、意味が通じなくなることはほとんどありません。変わるのは、相手が受け取る距離感です。
友人との会話でveryばかり使っていると、ていねいすぎて、どこかかたい話し方に聞こえます。逆に、取引先へのメールでreallyを重ねると、くだけすぎた印象を与えかねません。
英語らしく聞こえるかどうかは、難しい単語を知っているかよりも、場面に合う言葉を選べるかで決まる部分が大きいものです。
よくある間違い
✘ "I very like this song."
✔ "I really like this song." / "I like this song very much."
veryは動詞を直接強められません。
✘ "Very thank you."
✔ "Thank you very much."
veryだけでは強調になりません。muchまでが一組です。
✘ "I don't very like coffee."
✔ "I don't really like coffee."
「あまり〜ない」という言い方に使えるのはreallyです。
練習問題
1. He ______ loves chocolate cake.(very / really)
2. Thank you ______ for coming.(very much / really much)
3. It's ______ kind of you to help.(very / really)
4. 「あまり好きではありません」と伝えたいのはどちらでしょう。
a. I really don't like it. b. I don't really like it.
5. The report was ______ detailed.(very / really)
6. I ______ agree with you.(very / totally)
まとめ
・veryは書き言葉やあらたまった場面、reallyは日常会話に向いています
・形容詞を強めるだけなら、どちらでも問題ありません
・動詞を強めるならreally、または文末のvery much
・"Really?" は驚きの返事として単独で使えます
・否定文では、reallyの位置で意味の強さが変わります
解答
1. really(veryは動詞を強められません)
2. very much(really muchという形はありません)
3. どちらも可(veryのほうが定型的な響きになります)
4. b(aは「本当に嫌いです」という強い否定になります)
5. どちらも可(レポートについて書くなら、veryのほうがやや自然です)
6. totally(very agreeという言い方はありません)
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